更新日 2003.6.28

ニ ュ ー ス


ブロトピックの新聞記事に関するQ&A(製造元の藤沢薬品工業の回答)
2003.6.26                                                                           
1.プロトビックでがんが増えるというのは本当か?
  正しくご使用頂くかぎり、がんが増えることはないと判断しております。
  国内における成人用プロトピツク敦膏0.1%(1999年発売)使用例における皮膚がんの発生は臨床試験開始以来1件も報告されておりません。日本人における皮膚がんの一般的罹患率は十万人当たり4-5人/年ですが、日本でプロトピック軟膏が使用された患者数は概算で160万人以上です。また、悪性腫瘍についても報告例はありません。
  動物実験(マウス)では成人用の濃度0.1%で無処置群に比べて悪性リンパ腫の発生が高まるのは事実ですが、マウスはヒトに比べ圧倒的に高い悪性リンパ腫の発生率を示し、マウスの楊合、無処置でも雄2-20%、雌6-42%の発生率を示すことが報告されています。これに対し、ヒト(日本人)では10万人あたり4〜6人/年となっています。
   また、マウスには多量が塗布されたことと、この動物種では皮膚から薬物が吸収されやすく、血中濃度はヒトに外用した場合より明らかに高くなっております。リンパ腫を発生する血中濃度に比べ、ヒトに5gを1日2回使用した時の血中濃度をAUCでみるとマウスの1/5〜1/10となっています。    またその実験は体表面積の40%に毎日1回、2年間というマウスにとってほぼ一生涯の長い間、継続塗布するもので、実際のヒトでの使い方とはかけ離れた実験方法です。実験から言えることは、大量に長期間投与し、血中浸度が著しく高まった状態が 持続した場合にはリンパ腫の発生が高まる恐れがあるということですが、プロトピック軟膏の場合、患者さんが決められた範囲内の量を正しく使う場合には、問題となる血中濃度にはなりません。
   また、プロトピック軟膏は症状が改善すれば速やかに減量でき、また正常の皮膚からは大変吸収されにくいことがわかっていますので、良くなれば皮膚から吸収されにくくなります。その点からも安心してお使いいただくことができます。
  なお、安全にお使いただくために以下の注意をお守り頂きますよう、お願いいたします。
 @漬瘍、びらんに使用しないこと
 A1回に塗布する量は5gまでで、塗布回数は1日2回までとすること
 B塗布した部位に強い紫外線や日光をできるだけあてないこと

2.藤沢がNPOに開示したデータとは何ですか?
  治験時に実施したデータです。

3.マウスの試験で、0.1%ではがん全体の発生危険度が27倍、悪性リンパ腫で20倍に、0.03%でもそれぞれ約3倍に高まっている」というのは本当か?
 実験に用いたマウスはヒトに比べ圧倒的に高い悪性リンパ腫の発生率を示し、その率は雄2-20%、雌6-42%と報告されています。このように自然発生的にも高い発生率を示すマウスの体表面積の4%に毎日1回、2年間というマウスにとってほぼ一生涯に相当する長い間、継続塗布しているのがこの実験であります。したがって、実際のヒトでの使い方とはかけ離れたものです。この実験から言えることは、大量に長期間投与し、血中濃度が著しく高まりた状態が、持続した場合にはリンパ腫の発生が高まる恐れがあるということです。 先方は当社成績を独自の手法で解析し、O.03%を危険としオッズを計算していますが、当社では、癌原性試験において一般的に推奨されている統計手法による解析から、0.03%は危険とはみなしておりません。また、この0.03%を塗布したマウスの血中漫度は0.1%軟膏をヒトに塗布したときより高いことがわかっています。すなわち、患者さんが決められた範囲内の量を正しく使う場合に、問題となる血中浸度にはなりません。

4.移植後の免疫抑制に使用した場合、4〜5年後に小児の15%が悪性リンパ腫に、国内でも10%になったという報告があるのですか?
  当社ではタクロリムス投与移植患者での悪性リンパ腫を含む移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)発症リスク評価のため、PTLDデータベースを構築し調査を行ってきました。1997年9月30目までの情報によれぱ、発症率はI2歳未満の小児で8.8%(66/752)。
  12歳以上で0.8%(70/8,595)でした。小児で発症率が高いのは、PTLD発症の引き金となるEBVウィルスの初期感染の機会が多いためと解釈されます.PTLD発症率は、年齢だけでなく併用される免疫抑制剤の種類・用法・量に大きく影響されます。引用されている文献が公表された1994年〜1996年頃には、まだ免疫抑制剤の使用法が確立されていたとは言えず過度の免疫抑制や高い血中濃度の結果として高い発症率が報告されている傾向があります。最近の文献には、使用法の確立された1996年〜2000年にはタクロリムス使用小児腎移植患者での発症率は0.95% (3/313)で、非使用群での発症率1.1%(19/1,670)とほとんど差はなく、タクロリムスは小児においてももはやリスクファクターとは言えないことが報告されています。
5.国の担当者が「リンパ腫に関しては、これはもう明らかには発生する」と発言しているのは本当か?
  経口投与などによりあるレベル以上に血中濃度が上昇した時にはリンパ腫が発生するとの懸念は示されています。血中濃度が上昇した場合には移植領域の注射・経口投与と同様の副作用が発現する可能性が考慮されたため、プロトピック軟膏0.1%の承認審査において、1回使用量などの種々の制限が設けられました。このようにプロトピック軟膏では血中濃度が高値にならないよう十分配慮されており、審査事務当局が本剤について「悪性リンパ腫が明らかに発生する」ものと認識されているとは考えられません。


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